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第39章:全てを終わらせるために

―3001年 3月7日 午後9時26分 セントラル 治療室―

「ハッ!」

目が覚めると、眩しいライトが見えた。

「ここは…。」
「レッキ君、大丈夫かい?」

サイモンさんが心配そうに見ている。
いてっ!…頭に激痛が。確か僕は宿舎までミサと歩いていて、それで、いきなり意識が…。

「…ミサは?…ミサはどこです!?」

みんなは黙ってうつむいた。

「レッキ…。」

スチルが歩いてきた。

「落ち着いて聞け…ミサは…蒼の騎士団12MONTH“ジャン・フリック”に拉致された。」

……え?

「レーダーで感知した。今、ロキとアリシアが追跡しているが…」
「ミサが捕まったんですか!?」

僕は飛び起きた。

「…すまない…俺達の油断が原因だ。」

スチルはサングラスをかけなおして部屋から出て行った。
ロゼオはワナワナと震え、背を向けてうなっている。クリスは絶望的な顔でうつむいていた。
センネンは黙ったまま目を閉じている。そして、サイモンさんは自分の仮面を砕くかぐらいに手を押し付けている。
みんなも悔しい気持ちでいっぱいなんだ…。

「ちくしょう…。」

僕は声を漏らした。

「ちくしょうが…ッ!」

―メリッ!

ベッドの手すりが壊れる音がした。これだけの力があるのに、女の子一人守れやしない…ッ!!

「ウン!?ま、待って!どこに行くつもりだい!?」

サイモンさんが叫んだ。
僕はコートを着て部屋の戸を開けるところだった。

「蒼の騎士団を潰しに行く!ミサを助けるんです!」

そして、部屋から出ようとした。

「レッキ、待て。」

腕をいきなり掴まれた。見ると、師匠が片手で僕の腕をガッシリ掴んでいた。
こんな時にまで邪魔か…ッ!

「お前はここにいろ、師匠命令だ。」
「離せ!いつもアンタは僕を止めようとする!ミサが捕まったんだぞ!?ほおっておけるか!!」
「じゃあ怒りに任せて向こうで死ぬつもりかぁ!?酒も飲めねぇガキのくせに、大人ぶってんじゃねえ!!」

師匠が怒鳴った。

「いいか!?いくらノアを倒せたとしてもお前はガキだ!下手したらノアに殺されていたかもしれないのに、これ以上危険な目に遭わせる程俺はバカか!?」

今までにない剣幕だった。師匠はそれだけ言うと息をつき、僕の両肩を掴んだ。

「…俺達に任せろ。辛いのは痛い程わかる。だけどな、俺達は最強のチーム、パンドラだ。過去に十二凶の組織も一つ倒している。アイツ等のアジトがわかったらすぐにぶっ潰しに行く。ミサの服に探知機をしかけておいたんだ。大丈夫だ。ミサは助かる。必ず生きて帰す。だから…………お前は、いつも通りのお前でいろ…お前に怒り顔は似合わん。」

師匠は僕にそう言い聞かせた。

「師匠…僕は…。」

僕は涙が頬を伝うのを感じた。

「へへっ…久々の泣き顔ゲットだ♪…じゃな。」

軽く手を振ると、師匠は歩いていった。入れ違いにリクヤが入ってきた。

「なんだか穏やかじゃねえ空気だな。ベタな展開は勘弁だぜ?」

そして、ベッドに座るとタバコを吸い始めた。

「リクヤ、キミは場の空気も読めないのかい?」

サイモンさんが怒りながらそう言った。
リクヤは彼の言葉もろくに聞かず、一本目を吸い終えた。そして二本目に火を点ける。

「俺はよ、処罰機関の総司令官だ。ここ、セントラルの数百人を越える処罰兵を受け持っている。だからお前等ブレイヴメントまで目を通せないんだよ。したがってお前等の仲間が拉致られたとこで俺には関係ねえ。」
「てめぇっ…」

ロゼオが血走った目でリクヤを睨んだ。

「僕等に喧嘩でも売りにきたのかい?リクヤさん…。」

サイモンさんの握り拳から血が流れてきた。

「俺が目を通せるのは処罰機関№1のアホ、ドレッドから、“敵の喉元”までだ。特に最近暴れている蒼の騎士団まではな。」

リクヤは3本目をいつのまにか吸っている。

「お前の仲間に興味はねえ、しかし、敵がセントラルに喧嘩を売ったことまではほおっておけねえ。」

リクヤはタバコの箱を握り潰した。

「ひゃあっ!」

クリスが悲鳴を上げた。リクヤの表情はまるで鬼のような恐ろしい形相だった。

「ほっほぉ…。」

センネンは楽しそうな顔で目を開いた。

「一番怒っておるのは御主か。」
「たりめーだ!」

リクヤは鬼の形相のままタバコを床に叩きつけた。

「俺はここが大好きだ。ドン・グランパも、武力の高さも、建物全ても、シークさん達のかっこよさも、国政機関の爺さん達も、裁判機関の連中も、俺のアホな部下共も、そして…おめぇらバカ共のバカっぷりも、みんな好きだ。そんなセントラルを連中は“仲間の拉致”という最高の侮辱で汚しやがった。ゆ…許せねぇ…許してたまるか…。」

リクヤは自分の背負う巨剣を振り上げた。

「わぁああ!」

サイモンさんが飛び退いた。

―ズガァン!

瞬間にリクヤは床を砕いた。

「…行って来る。」

リクヤは剣を収めながらつぶやくように言った。

「ど、どこへッスか?」
「野郎共のアジトへだ。そろそろ通信が来る。俺は部下を連れてそこへ向かう。」

そして、歩きながら独り言のようにこう言った。

「国家機関の蓮華の駐車場に国家専用のヘリがあるが…“シークさんの持っているシルバーホーク”と同じ運転方法だったっけな?部下はたくさん連れてくつもりだが、“一機”余っちまうかもしれねぇなぁ…。」

そして、部屋の扉は閉じられた。

「…。」

リクヤはどうやらチャンスをくれたらしい。

「行きましょう。僕等も。」
「ウン!」
「うッス!」
「おう!」
「うむ。」

5人は立ち上がった。

―午後9時47分 セントラル 通路―

やはり見張りはいた。
スチルが階段で目を光らせ、座り込んでいた。

「お前達、雁首揃えてお出かけか?どれ、俺も混ぜろよ。許すから。」

つまり勝手に行くなと言いたいらしい。

「スチルさん、ミサは僕達の仲間です。僕達の手で助けたいんです。」
「勝手な事を言いやがる。お前等を危険な目に遭わすなと命令を受けているというのに…これだから子供は嫌だ。」

スチルは両手を壁に当てた。

「コンバット=プリズン」

―ズゴッバキッ!

鉄格子が床やら壁から生えてしまった。

「悪いが、おとなしく寝てろ。」

スチルは目を細めたまま、スチルは再び座り込んだ。

「…どうしよう…。」

クリスが声を漏らした。

「どれ…。」

サイモンさんが肩の骨を鳴らしながら鉄格子の前に立った。

「うん?」

スチルがおもむろに顔を向けた。

「ウンン…“ガイアーエイプ”、出番だよ。」

―ズバビッ!

サイモンさんの肩から腕が伸びた。

「ギガうげっ!」
「ひゃあっ!」

クリスとロゼオが悲鳴を上げた。

「そうか、御主等は見ておらんかったか。」

センネンがそう言った。

「…。」

スチルは座ったまま目を丸くしている。

「そ、そ、そ…」

何か言いたそうだが。
サイモンさんは手頃に掴みやすそうな鉄格子をその腕で握りしめ、

「ウンンンンンンムゥゥゥゥゥ…ッ!!」

―ギィィィィィィ…。

左右にこじ開けた。

「うあっ!!」

鉄格子はまるで水飴のようになってしまった。
おいしそう…じゃなくて、凄いですね。

「…。」

スチルは呆気に取られている。

「みなさん、今の内に…!!」
「お、おぅ…!!」

一同は、汗だくになって青ざめているスチルの横を素通りして行った。

―午後9時50分 セントラル レストスペース―

「早くっ!!捕まっちゃうよ!」

サイモンさんが慌てている。何を考えたか、ロゼオが喫茶スペースの奥に入り込んでいる。

「まー待て!今の内にアメ汁をメガ補給しておかなければ―」

ロゼオは謎の液体をふところに入れている。それがアメ汁ね。ハイ。

「どどど、泥棒!第4725条、夜間に不法にアメ汁を盗む者は―」

クリスがロゼオを指差して何か喚いている。

「無視する方針で。」
「どっちをじゃ?」

どっちもクソも。

「両方です。」

それはそうと、駐車場ってどこだ?リクヤさえ見つかればなぁ…。
そう言えばリクヤが言っていた。

『国家機関の蓮華の駐車場に…』

「蓮華の駐車場…。」
「ウン、そう言えばリクヤさんがそんな事言ってたね。」

蓮華の駐車場って何だ?花にちなんだ形をしているのか?それとも、蓮華の花畑が近くにあるのか?

「ねえ、あれじゃないスか?」

クリスは裁判機関の方面を凝視している。

「あれは…。」

蓮華は蓮華でも、食器のレンゲだったというオチだ。レンゲの形をした物体の上に国家機関のヘリがたくさん並んでいる。

「ガッ…。」

僕は絶句した。無理もないでしょ?

「まぁよかろう、行くぞ。」

センネンが呆れ顔で走り出した。

―午後10時2分 駐車場―

国家機関の連中が次々と乗り込んでいく。
僕達はそれを物陰から見ている。

「どれが余るかわからんのぉ。」
「ていうか、本当に余るんスか?」
「シィ―ッ!静かに!」

気付かれたら大変だ。
ふと、リクヤがこちらを見ているのに気付いた。彼の後ろのヘリには誰も乗っていない。

「司令官殿、失礼します。」

処罰兵が入ろうとした。

「まだBヘリに乗れんだろうが!」

リクヤはソイツを引きずりおろして適当に追いやった。
そして、僕達に早く来いと手振りで教えた。

「あれか!行くぞ!」

ロゼオが飛び出した。すると、

「おっと。」

師匠がロゼオの首根っこを掴んで、勢いよく外灯にぶつけた。

「ギガッ!」
「ロゼオ!」

クリスが叫んだ。

「や――――っぱな。こういう事になるってわかってたんだ。へへっ…。」

師匠がズンズンと歩いてきた。その明るい口調は逆に恐ろしすぎる。

「やばい、師匠が怒っている。」
「ウ…ン…さ、さすがに僕でもわかるよ…!!」

ロゼオは青ざめた顔で師匠を睨んでいる。

「ガキ共が、どうやら一発殴らなきゃわからねえみたいだな。」


「あー…アイツ等、死んだな。」

身勝手にリクヤはつぶやいた。


「オラァッ!」

師匠が僕のむなぐらを掴んだ。

「待ってください!師匠、待ってくだ―」
「うるさい、ついてこい!」

師匠は僕を肩に背負って歩き出した。

「降ろしてください、は、恥ずかし…」
「弟子は師匠の言う通りにしやがれ。」

そんなメチャクチャな!

「シークさん!こ、これは僕のせいなんです。ウン、僕のせい―」

―ズガッ!

サイモンさんは蹴り飛ばされた。

「あ、あの、暴力はんた―」

―ドゴッ!

クリスも師匠の拳のえじきになった。

「やれやれ、最近の若者は血の気があって困―」

センネンは笑顔で師匠に近づき、そして吹っ飛ばされた。
師匠はリクヤのヘリにまで歩いた。

「シークさん、そいつ等を責めないでやってくれ。そそのかしたのはこの俺だ。」

リクヤは駆け寄ってそう言った。

「誰も責めるとは言ってない。」

師匠はそう叫んだ。

「え?」

リクヤはまゆをひそめた。

「よぉし、レッキ!」

僕はヘリの中に押し込められた。
そして、師匠は凄い剣幕で叫んだ。

「行くぞ、蒼の騎士団のアジトへ!」

…………………。

「………え、と…。」
「はぇ?」

リクヤが引きつった顔でそうつぶやいた。

「師匠、な、何を言ってるんですか?」
「何を言ってる?こっちのセリフだ!お前等が俺の言う事無視してまでやろうとしてる事だろ?決めた事は、最後までやれってんだよ。」

師匠はそう言った。声は怒ってるが、なんか嬉しそうだ。

「し…師匠…」
「俺がお前の邪魔をした事があるか?」

ありますけど。

「ただし、俺も行くぞ。あの時の約束、果たさせてもらうかんな。『お前の敵は必ず俺が倒してやる』ってな。」

師匠は笑いながらリクヤを運転席にぶち込んだ。

「お前等も来い!何してやがる!」

アンタがやったんですよ。と言おうとしたが、やめといた。
ここで突っ込むのはKYである。

「ギガいてぇ…。」

ロゼオ達がのろのろと乗り込んできた。

「おっしゃ、出発させろ!」

師匠はそう叫んだ。

「おし、お前等掴まってろよ!」

リクヤは手慣れた手つきでギアを引いた。ヘリが轟音と共に浮かぶ。



―???にて―

「ここは…どこ?」

ミサは怯えた表情で座り込んでいる。真っ暗な空間。何も見えない。

「ミサ。アルテマの女神…。」

チューブだらけの男性が突然現れた。

「ヒッ…。」
「驚かせたか。スマンスマン…私の名はデスライク・シュバルツ。蒼の騎士団現総統である。」

チューブだらけの男、デスライクはニヤリと笑った。

「…………っ…。」
「ふふふ、警戒しているか…無理もあるまい。私はお前を拉致したのだからな。」
「蒼の騎士団…?」
「ん?…ああ、そうさ。」
「何でわたしを拉致したの?」

ミサは見開いた目でそう叫んだ。

「…。」

デスライクはニヤニヤをやめる。

「どうしてわたしなの?お父さんも、お兄ちゃんも、みんな蒼の騎士団が殺したのよ!あなた達がゲドーをそそのかさなきゃ、みんな生きていられたかもしれないのに…。」

デスライクは黙っていたが、やがてこう言った。

「…それはお前のせいだ。」
「…え?」

デスライクはニヤニヤと笑いながらミサの腹を指差す。

「いいかよく聞け、お前の体内には“ホワイト・アルテマ”という力がある。万物の全てに生を与える力だ。私はその反対の力、ブラック・アルテマを所持している。狂気の波長で生成された暗黒の結晶。わかるな?」
「それがどうしてみんなを巻き込む事になるのよ!?」

まぁ、落ち着いて聞け。と、デスライクは言った。

「本来、私はお前の力、ホワイト・アルテマとブラック・アルテマの二つを所持していた…しかし!しかしだ!…私はある日気付いた。『もしも、この二つの力を使って人造人間を、改造人間を作ったら…どうなるんだ?』と、な。そこでだ。化学班長であった“ゲドー”を使い、ホワイト・アルテマを渡し、科学技術の発達していたバイオテクベースに派遣したわけだ。ゲドーはそこで隠れて人造人間を作ったんだ。…それが…“お前”だ。」
「…ッ!」

ミサは蒼白な顔色になった。

「ゲドーはよくやってくれたよ。“美しい美術品(処刑)”になってもらった。ご褒美だよ。クククク。」

デスライクはおぞましい笑みをこぼした。

「…あなたって人は…!!」

ミサの怒りの声を無視してデスライクは続ける。

「アルテマはな、近くにマイナスな波長があると勝手に働いて相殺してくれる。現にお前は高濃度の狂気の中で平気だったろ?へへっ♪」

デスライクは子供のようにおどける。

「バイオテクベースには薄かったが狂気を感じた。ミサ、お前は全てを相殺してしまったな。あの時はヤバかった。生まれてからまもないお前の身体じゃアルテマエネルギーを全て放出してしまうからな。だから、狂気を生み出してしまう元凶、家族を…芸術作品(死体)にさせてやった。ニトロを使ってな。」

デスライクはいよいよハイテンションとなった。

「ミサ、お前は言わばアルテマそのものの存在なんだ。何度も人造人間として生成してもお前は生まれる。つまり、お前は私の“所有物”なんだよ。」
「そ、そん…」

ミサはガタガタと震え始めた。

「フン、ようやく理解したか。外の愚かな下等生物(一般人)は私を極悪な犯罪人と言う。お前もそうだったな…しかしだ、お前は元々“私のもの”だった。これは…おやおや、お前が散々恨んできた我々蒼の騎士団は、お前の肉親のようなモノのようだぞぉ?」



「いやああああああああああああぁ!!」


ミサは悲鳴を上げた。

「ハハハハハハハハ、そりゃあ驚くよな。お前は人造人間№33でもないし、ミサ・ビリーブ(ホウプラブの本名はホウプラブ・ビリーブ)でもない。ミサ・シュバルツだったんだよ。私はお前の飼い主、父親さぁ!!!!!」

デスライクは楽しそうにミサを揺さぶる。

「やめてぇ!もう…それ以上何も言わないでぇ!!」

ミサは必死に首を振って離れようとする。

「“父親”として規則を作ろう。この前のように、お前の力を奪う家族、仲間、親友、そして、恋人、我々蒼の騎士団が奪ってやろうじゃないか。はははは、全員殺してお前に見せてやろう!流血を見ると痙攣するんだろう?幸せを奪われて絶望して痙攣するお前を…お父さんに見せておくれよ、ミサ・シュバルツ♪………はは、はは、は、はははは、は、はははははは、はぁ、は、はははははっはははっははははは」


デスライクの笑顔は、この世のものとは思えない程恐ろしかった。
飛び出た目は充血し、口は耳まで裂け、歯茎は大きく露出してよだれをまき散らせている。


「もう…やめて…。」

ミサは涙を流しながら引きつっている。

「はぁ…はぁ…はははは、ミサ、待っていろよ。お前の大切な人間達がやってくる。12MONTHとレインに抹殺させてやる。待ってろよ?お前の大嫌いな血まみれの死体をもってきてやる。はぁははははははははぁはっははは」

デスライクはミサを壁にたたきつけて笑いながら部屋を出て行った。

「ヒック…助けて…お願い…シークさん…ロゼオ…センネン…サイモンさん…クリスさん……………レッキ…。」




―午後10時25分 上空―

「ミサ…。」

僕は両腕を震わしながらそうつぶやいた。

「レッキ、大丈夫だ。アイツは強い子だ。きっと生きてる。」

師匠は僕の背中をさすってくれた。

「おい、無線が入ったぞ!」

リクヤがそう叫んだ。そしてすぐさまスピーカーのスイッチを入れる。

『蒼の騎士団のアジトを発見しました!連中は“グランマウンテン”の谷底を改造してアジトを隠していました!』

グランマウンテン…聞いた事がある。モンスターや犯罪者は少なく、平和な山だと聞いていたのだが…。

「カモフラージュだな。悪知恵を働かせやがって…ッ!」

リクヤはすぐに無線機を取る。

「おい!野郎共!蒼の騎士団のアジトが判明した!グランマウンテン付近に向かうぞ!本山には近づきすぎるな!敵にバレる!」

それだけ言うとリクヤは無線をきってしまった。

「行くぞ、全てを終わらせてやる!」


第40章へ続く

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