第51章:ミクロマスター
―3001年 3月8日 午前0時24分 レッキVSレイン―
しかし奇妙な力を使ってくるね。僕の攻撃を全て相殺している。いや、“全てを消し去っている”と言った方が正しいのか?
「フッフッフ。」
レインは指を向けた。
―ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
四角形に線を引いた。そして手を広げてその四角形に引かれた線の中央に掲げた。
「四方絶命砲!」
―バンッ!
なんと四角形の波動が発射された。かなりでかいぞ、これは…
「ぐわっ!」
僕は慌ててソレを回避しようとした。しかし、コートの裾に当たってしまった。
「…!!コートが…!!」
粒子となってどんどん消えていく。
「クソッ!」
すぐにコートを脱ぎ捨てた。コートは地面に落ちた瞬間に、完全に消え去ってしまった。BMを片方握っててよかった。コートのホルスターに付けたままだったら一緒になくなってた。
「なんて技だ…」
僕はすぐ後ろを睨んだ。四角形の穴が開いていた。ソレがずっと先まで続いているのだ。
「避けたか。じゃないとおもしろくもない。」
レインは笑みを浮かべている。
「下降掌!」
僕はレインに向けて神技を発動した。
「中和!」
レインが指を軽く振った。下降掌はレインの周囲を全て地に叩き落している。レインを除いては。
「どうなっているんだ!?」
「ふっふっふ。」
レインは笑っていた。
「くそ…極斬刀!」
宙に飛び上がり、極斬刀を構えた。
「中和!」
―ザンッ!
レインを横に斬った。しかし、手ごたえがビビルほどなかった。後ろを振り返るとレインのマントが横に切れて落ちるところだった。
「切れ味抜群だね。」
レインが笑顔でそう言った。
「それにしてもよくもボクの服を…許さないよ。」
レインは両手で四角形を描き始めた。
「万死に値する…双・四方絶命砲!」
波動はものすごいスピードで飛んできた。
「瞬どっ…」
間に合わない。ヤバイ!!
「うおおおおおおおおおお!!」
ロゼオの声がした。と、同時に僕の身体をロゼオが抱きかかえた。
「わっ!ロゼオ!!」
波動が当たる寸前でロゼオは向かい側の壁に激突した。
「ハッハァ!劇的にギガ登場!TO・THE・俺様!」
ロゼオはそう言うとニッと笑った。なんじゃそりゃ。
「無事か?お前。」
アメをくわえながらロゼオはそう聞いた。
「ええ。」
僕は軽くロゼオを見回す。ロゼオは血だらけだったが比較的元気なようだ。のちに『敵の血をメガ吸ったから元気だったんだぜ!』と、言われてビックリするのだが。
「アイツがレインか…話にはギガ聞いてたが…」
彼はそう言いながらレインを睨んだ。レインは笑っている。
「只者じゃないな。俺の第六感がメガトン冴えてやがる。」
「ええ…」
二人が睨むレインは、空中に浮いた。
「侵入した馬鹿者共は君達だけかい?二人がかりでかかってきていいよ。」
レインは右手を口元に当ててクスクス笑っている。ナメやがって…。
「リクエスト通りいきますよ。ロゼオ!」
「おう!」
瞬動!僕は上向きに飛び上がった。ロゼオも宙に浮かび、鎌を取り出した。
「ロゼオは右から回り込んで!僕は真正面から攻める!」
「ギガ任せろ!今週の俺様は劇的に絶好調だ!」
ロゼオはゆるやかなカーブを作りレインに突っ込んでいく。
「瞬動!」
空を蹴って僕も突進した。そして身体を回転させる。
「神技神脚・覇王脚!」
「中和。」
―ダンッ!
レインの頭に覇王脚は命中した。しかし、レインはまた無傷であった。
「バカな…」
「バカか!?ギガ生易しい攻撃だからだよ!死導流・デッドハンド!」
赤黒い腕を構えたロゼオがレインの首筋に腕をぶつけた。
「中和。」
まただ、今度はロゼオのデッドハンドがキレイに解除された。
「…あぁ!?」
ロゼオは青ざめた。
「…絶命破壊球!」
レインの身体が蒼い球体に包まれた。
「…ッ!?マズイ、ロゼオ離れろぉ!」
僕は大声で叫んだ。同時にロゼオは僕を抱えてその場から離れた。
ずがががががががががががががが
「ハァ…ハァ…」
ロゼオは息も絶え絶えだった。無理して高速で飛びすぎたのだ。
レインの周辺は四方絶命砲が当たった跡のようにキレイサッパリ消え去っていた。
「化け物め…」
「化け物か………しかし、ボクは悪魔の子……ぎゃははははははは。」
狂ってる。早くどうにかしないと。
「キミ達にいい事を教えてやろう。ボクを倒す大ヒントだ。……ボクの能力紋は“ミクロマスター(原子修得者)”だ。」
「ミクロマスター!?」
ロゼオが叫んだ。
「知ってるのか?」
「ああ、俺がギガガキの頃に親父がメガ教えてくれた。『あの能力は相手の全ての攻撃を防ぎ、そして相手を全て粉砕できる恐ろしい能力だ』ってな。まさかメガ修得したガキがいたとはなぁ…。」
「そぉさ♪ボクは“その能力”を見事にモノにした。この能力があれば、体術・魔術・銃弾はおろか、たとえレーザー光線や核爆弾をぶつけられてもに等しくなるのさ。…つまりボクに攻撃は効かないんだ!!」
「何だって!?それじゃあ、無敵じゃないか!」
僕は叫んだ。その言葉を待っていたかのようにレインの顔がクシャッとほころんだ。
「無敵なんだよ、ボォクは♪」
突然腕を大きく振りかぶった。
「これは原子分解の力さ!」
―ズォアッ!
蒼い波動が飛んできた。素早く右上にジャンプしてかわした。ロゼオも反対側の壁に張り付いた。
「瞬動!」
一瞬でレインの後ろに回りこみ、極斬刀を構え、首筋に思い切りぶつける。
「中和。」
―ガキン!
鋼鉄に当たったみたいな感触。ありえない…。
「オラァ!ブラッドアート!」
ロゼオが針だらけの腕でレインの顔を殴った。
「中和。」
―グシャッ!
針が足元に散らばった。レインは笑顔で口を開く。
「効かねぇって言ってるのに…どいつもこいつも理解力が足んねぇなぁ…」
ゾクッ…身震いをした。レインの口調が一瞬変わったからだ。
『なんてこった…。』
心の中で僕とロゼオはつぶやいた。
「絶命破壊球!」
またあの技だ!すぐに離れたが、僕の腕のゴムスーツがなくなっていた。危うく腕を失うところだった。
レインはニヤリと笑みを浮かべた。
「相手にならないかもな…。」
ロゼオが苦笑いをした。
「ごもっともですよ。」
一方、サイモンとセンネンは…
―午前0時27分 通路―
「頑張れぇ…クリス君…」
サイモンはクリスを背負っていた。瀕死状態のクリスは目がうつろだった。
数分前、サイモンとセンネンは枝分かれしていた通路の入口付近でグッタリしていたクリスを発見した。スピードヒールを飲ませたから身体に別状はないが、出血が激しかったらしく、まだ目を覚まさない。
彼女もセンネンやサイモンとは違うのだ。女の子だから。
「若者は弱いのぉ。」
「ウンン…君みたいな強靭な身体じゃないんだよ、この子は…―よっと!」
サイモンはずり落ちそうになるクリスを背負いなおした。
「寝顔はかわいいのじゃがな。ロゼオと喧嘩する時には本当にうるさくてのぉ。」
「はは、それわかる気がするよ。」
爆音が響く中、穏やかな会話は続く。
―チュドーン!
サイモン達のすぐ後ろが吹っ飛んだ。見ると砲撃されたらしく通路が煙に包まれてなくなっていた。これにはサイモンも焦りを感じたようだ。
「ウウン、どっかに休める場所はないかなぁ…」
「こっちに来い」
ぎゃあ!突然の声にサイモンは仰天した。
「おぅ、あの時のドジ司令官。」
センネンは奥の方を見たままそう言った。
「誰がドジじゃボケ!あの時か!?あの時レッキに殴られたことを貴様はぶり返してるのか!?」
リクヤがズンズンと歩いてきた。彼だけ服装に乱れがない。
「御主、戦いを避けて隠れておったじゃろ。」
「ちげーよ。俺様が強すぎて12MONTHがかなわなかっただけだよ。」
リクヤはタバコを吸いながら自慢した。
「さようか…」
センネンは目を細めた。まるで彼の中の苦悩を読み取ったように。
「こっちに休憩できる場所がある。早くソイツ連れてけ。」
軽く手を振ってリクヤは奥に走って行った。
そして、レッキとロゼオは…
―午前0時28分―
「四方絶命砲!」
レインの攻撃に僕は振り回されていた。必死で避けるばかりである。
部屋のほとんどが波動に巻き込まれ、消え去っていく。
「ギガ、うぜぇ!」
何もできないのはロゼオも同じらしい。レインはロゼオを睨んだ。
「君は役不足だねぇ。」
「なんだとぉ!?」
ロゼオは腕を後ろに引いた。
「デッドハンド!」
赤黒い腕が発射される。
「中和♪」
レインは指を軽く向けた。パッ。消えた。
「くそったれ!」
「目障りだ。失せろ。」
―バシュッ!
ロゼオに向かって四方絶命砲が発射された。しかも特大の。
「しまっ…」
ロゼオの口からアメが落ちた。
ドン!
「!!」
僕の目の前でロゼオが消えてしまった。砕けたアメだけを残して。
―シュウウウウウウウ…。
「おい…」
―シュウウウウ…
嫌な予感が胸をよぎった。ロゼオが…死んだ?
「う…うそでしょ?」
何も聞こえない。声が聞こえない。ロゼオの声が聞こえない。
「ロゼオォ!!」
「なんだぁ!?」
えぇ!?後ろでロゼオがアメをしゃぶっていた。
「ギガ危なかったぜ。」
マントがなくなっていたが、無事なようだ。
「フン…」
レインが嫌そうな顔をした。そして降り立ってきた。
ヤツとは体術じゃ危険すぎる。一旦離れて攻撃しなければ!
「超・神打!」
僕は神技を下に向けた。閃光に乗り、極斬刀を構えた。
「クリエーション…抜刀!」
―バッ!
極斬刀を抜き取った。抜かれた部分は元の腕に戻る。
「ホー!こりゃすごいね。」
くたばれ…!!僕は空を蹴ってレインに飛び掛った。
「剣神斬!」
「中和。」
―ザンッ!
師匠直伝の極斬刀だ!
「これで…これでどうだ…!?」
僕は後ろを振り返った。
「ダメだ…!!」
ロゼオの声と同じくらいのリズムで僕の目は見開かれた。
レインの服はズタズタになっていたが、レイン自身には傷一つついてない。
「これが、どうした?」
レインは顔を横だけ向け、そう言い放った。
「君は人の服をズタズタにするのが好きらしーな。気に入らない趣味と言うヤツだよね。」
レインの言葉はふざけているように見えるが実際怒りで震えているようにも見えた。
「ボクは高貴な服しか着ない派だ。こんなボロクズを着てどうなるというんだ。」
レインはボロクズを脱ぎ捨てた。
その姿は、黒い服だった。肩は丸見えだったが、それ以外は全て黒い素地でできていた。胸には№666と刻まれ、首には銀色の首輪。まるで犬だ。
「蒼の騎士団特製、シュバルツメイル。ボクの能力紋の力を向上させてくれるのさ。」
レインは笑みを浮かべた。
「クッ…」
「さて、やっと戦いやすくなったね。地獄へ招待してあげるよ♪」
―ピッ!
レインが指を振る。
「四方絶命砲・圧縮!」
―ブウン…
鞭のように波動はしなり、僕の胴に向かって飛んできた。
「わっ!」
「ぶっ殺斬撃!」
レインの顔に斬撃が当たる。途端に波動は僕のすぐ横にそれ落ちた。
「ロゼオ…ありがとう。」
「へへっ、劇的な俺様に感謝しやがれ。」
ロゼオはアメを噛み砕いた。
「うざいよキミ、早く死んじゃえ。」
レインは両手を合わせた。
「構築…“処刑斧”」
―ブンッ!
手を開くと鋭い刃を持つ斧が現れた。
「錬金術みたいだな。周囲の原子を斧に変換したのか。」
周囲の壁に不自然な削られた跡が残っていた。
「俺はメガ理系だがイマイチわからねえ。」
「罪名は…処刑だぁ!」
レインが走って来た。
「ぐわっ!メガトン来たぞ!」
「わかってます…烈硬化・騎馬隊!!」
クリエーションで真っ黒な騎馬隊を作り出した。そして…
「…+超・神打!!」
それを波動で押し出す。これこそ神技の新たな扉、“連係(コンビネーション)”だ!
「=騎馬隊邁進!」
騎馬隊は高速で前進しだした。
「おおおおお!?」
横でロゼオが驚嘆の声を上げた。攻撃が効かないなら、それを利用するまでだ!
「…!?中和!」
レインは腕を向けた。
騎馬隊自身の威力は中和されたが、その後ろの超・神打までは中和できなかったみたいだ。
「あら。」
レインは―
ズガァ―――――――ン!
吹っ飛ばされた。派手に回転しながら向かい側の壁に激突して落っこちた。
「ギガおっしゃあ!メガさすが金髪だぜ!」
金髪は関係ないがやったぞ。レインに一撃をおみまいしてやった。
「俺も負けてられないな。すぐにとどめをメガ刺してやる。」
「待って。ミサの居場所も聞かなきゃ。」
「おぅ、そうだったな。」
ロゼオがそう言った時、レインが起き上がった。
「全て中和できたとはいえ、やってくれるじゃないか。」
ギロリとレインは僕を睨んだ。
「やめて―――――!!」
ミサの声だ。ふと見上げると、四隅の無機質な天井。そこに、鉄製の橋があった。その中央部分にミサが泣き顔で叫んでいた。
「ミサ…!!」
無事なのか!?
「もうやめてぇ…戦うのはやめて…誰かが傷つくのをこれ以上見たくないよぉ…」
震えながらミサはへたりこんだ。
「ふっふっふ、ミサ、まだまだクライマックスじゃないのに登場するなよな。」
「レイン…貴様ぁ…」
僕はレインを睨んだ。
「よ、よし。待ってろミサ!俺が助けてやる。」
ロゼオが飛び上がった。
「やめろ。」
レインは処刑斧を投げた。
「メガッ!」
ロゼオは危ないところで身体をそらして回避した。
「こ、こんにゃろう!よくも俺を斬ろうとしたな―」
「ぎゃはっ…トマホークだよ、死神。」
…!!
「ロゼオ、その場から離れろ!」
「は?」
不思議そうな顔をしたロゼオの背後に、処刑斧が。
ザクッ!
「…あぁ!?」
ロゼオはアメを落とした。
「死神は刃物じゃ死なないんだろ?証明してみろや。ぎゃははははは!」
ロゼオが墜落していく。
「ただの斧じゃない。軽く痺れ薬を混ぜておいたんだ。彼、ほっとくと死ぬよ。」
「…畜生…」
震えるロゼオに、僕は何もできないのか…。
「レッキ、俺は…いいか…ら…レイ…ンを倒…せ…」
「まだ息があるのか。こしゃくな死神め!」
レインは指を向けた、その時、
「ベタなセリフだなぁ!」
リクヤの声がした。レインが顔を上げると、ナイフが飛んできた。
「中和!」
グニャリとナイフが曲がって落ちる。
「ベタじゃねえな。最高だぜ。」
リクヤがレインの四方絶命砲によって崩れた瓦礫の上で目を輝かせていた。
「リクヤ!」
「おぅ!ロゼオは俺達に任せろ!」
後ろを見ると、サイモンさんがロゼオを抱えているのが見えた。
「ふふ、キャストが揃ったか。」
レインはおぞましい笑みを浮かべた。
「よぉレイン、また会ったな。」
リクヤが目を細めてレインを見下ろしている。
「アンタ、レインに会ったのか?」
サイモンさんがそう聞いた。
「まあな、散歩中に出会った。」
レインはリクヤと会ったことをようやく思い出したらしく、口を開いた。
「やあ、リクヤ総司令官殿、雑魚共のご指導は相変わらず忙しそうですね。」
「ハッ、言えてるぜ。」
タバコをくわえたままリクヤは笑った。
「お前変わったな、あん時にはヒーローが好きだとか言わなかったっけ。」
「ヒーローは大好きだよ。悪者を完膚なきまでぶちのめすからね。」
レインは笑顔でそう答える。そして僕を睨んだ。
「でも、父に敵対する国家は大嫌いだ。デスライクの理想はおかしいが、ボクにとって彼が“肉親”だから!ボクはそれに応じてるんだよ!」
ようはファザコンか。僕は眉をひそめた。
「だったら悲しい宣告かもね。キミの父親はついさっき僕の師匠が抹殺したらしいよ。」
「マジかよ。」
リクヤはタバコを落とした。
「ウン!?」
サイモンさんはロゼオを落としそうになって慌てて直すところだった。
「…父さんが死んだ?」
レインは呆然としているようであった。
「キミが父親のために戦っているとするなら、父は死んだんだ。もう戦う理由なんてないだろう?」
ヒーローが好きなら尚更だ。僕の問いにレインはクスッと笑った。
「じゃあ…ボクが新たなる総統になればいい。蒼の騎士団はボク、レイン・シュバルツが受け継ぐ!」
そう叫んだと同時に、リクヤがリボルバーを取り出して放った。
「中和。」
―ダンッ!
銃弾はレインの額に命中した。
「お前が悪に屈するなら俺も容赦しねえ。」
リクヤは冷淡とした顔でそう言い放った。
「お前を処刑する。」
「ふっふっふ…ぎゃはははははは!!」
レインが顔を上げた。銃弾は額に張り付いていた。まるで、額を打ち破れなかったように逆に張り付いていたのだ。
「どうなってるんだ?」
「簡単に説明します。彼は相手の攻撃を全て無効化でき、更に周囲を分解したりそれで攻撃もできたりする能力を持っているんです。」
「ウンン、面倒な力だね。」
サイモンさんが唸った。
「サイモン、すぐにロゼオを安全なとこに運んでくれ、お前も戦いに参加しやがれ!」
リクヤはリボルバーの銃弾を痩身しながら叫んだ。
「わかった!」
サイモンは走り出した。
「…!!」
レインは指を向けた。
「超・神打!」
「!…中和!」
レインの顔に閃光が命中した。しかし無傷。
「相手は一人じゃないですよ。ここにもいる。」
僕は神技の構えをとった。
「…。」
レインは引きつった笑みを浮かべた。どうやら癇に障ったらしい。
第52章へ続く