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第74章:明かされた計画

―3001年 4月8日 午後12時00分 戦艦フリーセル 上部―

「誰だ!」

赤い男がリクヤを睨みつけた。

「正義の味方野郎だ!とりあえず死んどけよ悪党!」

―ッダダダダダダ!

赤い男の腹にマシンガンを撃ちこんだ。

「ぐぎゃああである!」

赤い男は壁に激突した。

「テメェらも引っ込んでろ!」

近くにいた紅白兵も巨剣でなぎ払った。さすがは俺。ベタじゃない素早さだ。

「さ、アリス様、逃げましょう!こんな馬鹿共の言うとおりにしちゃいけねえ!」

俺はアリスの腕を掴んだ。

「あ…あ!?」

アリスは気が動転しているようだった。

「ふぁっは!」

突然、右脇腹を殴られた。赤い男が腕をゴムのように伸ばしていた。

「テメッ!ガッ!」

俺は血反吐のせいでうまくしゃべれなかった。気が付いたら首を赤い腕で掴まれていた。

「ようやく一匹見つけましたぞ…国家の犬め!」

―午後12時15分 上部監禁部屋―

「…ごめんなアリス様、俺は“能力紋”持ってねえからまともに戦えなかった」
「いいえ、助けにきてくれてうれしいです」

俺は上部の監禁部屋に閉じ込められていた。錆びついた鉄板の壁や床は相変わらずで、天井のチューブからはオイルのようなものが流れ出ていた。薄暗いランプが俺とアリスの頭を照らす。

「…フゥ…」

―ぷるるるるるるる!

「ほぎゃあ!」

俺のケータイが鳴り響いた。俺は慌ててケータイを取り出した。

「びっくりした!誰だ!消え去れ!」

『きっ!?ぅえぇ!?こっちもびっくりですよォォ!』

相手はドレッドだった。

「何だドレッドか。あの卵二人組はどうした?消え去れ!」

『きっ!?…俺がブッ倒しました!』

「嘘つけ消え去れ!」

『三回も消え去れってどんだけすか!それよか、トランプ人間の弱点を見つけたんですよ!』

「何だと!?」

そして、俺はドレッドから“核”のことを聞いた。

「なるほどな…トランプ人間は核を使って修復をしていたということか…」

『首元にあるみたいですよ!さすが俺!大活躍!』

「黙れ、とにかくそれを知った上で野郎共に一泡吹かせられるってことだな…」

俺は少し考えた。今は何を尊重するべきだ?この場にいるアリスの命か?それとも捕らえられているドアノヴか?いや…市民達の命だ。

「ドレッド、市民達をできる限り避難させるんだ!」

この提案は正解だ。しかしドレッドは残念そうな声でこう返す。

『ダメです…市民達は天の柱の信仰心が分厚いために連中と戦うと言い張ってるんです。俺一人じゃ止められない。』

「し、信仰心だぁ!?」

俺は素っ頓狂な声をあげた。アリスは青ざめながら、「私のせいだ…」とつぶやいていた。

「今は市民達を非難させなきゃ被害が拡大しちまうだけだ。そもそも、連中の計画ですらわかんねえんだし…」

俺の言葉に反応ししたのかアリスは怯えはじめた。

「…アリス様?」
「え?あ…あの、その携帯電話は外の皆さんに伝えられますか?」
「あぁ…それは無理だな、このケータイを使って無線を作ったとしてもトランプの連中に嗅ぎつけられちまう…」
「そうですか…私、市民の方々と話をしたいのです」
「そう言われても…」

『あのー、なんだかわかりませんが、出来ますよ、ソレ』

ケータイから意外性あふれるドレッドの声がした。

「マジか?俺の作った無線機とかはブッ壊されただろうが!」

『いやいや、俺、出発する時に色々資材を持ってきたんスよ。巨大無線機もあれば冷蔵庫もありますし―』

「…巨大無線機だ?」

『そう、悲しいことにプヨン教授の発明品です』

「それは悲惨だな」

『これを使えば…マシュマさんやアリシアさんの無線にハッキングできるし、成功すれば国全体に音声を伝えることができますね、俺は元々ハッキングのスキルがありま―』

「!!でも…もし失敗してそんなことがバレたら、お父様が殺される!」

アリスは青ざめながら叫んだ。

「まあまあアリス様…いいかドレッド、絶対成功させろよ。失敗したら、お前の眼窩にラー油を流し込む」

『えぇ!?ちょ―』

切った。

「だ、大丈夫なんですか…?」
「ドレッドは俺の部下だ。信頼している。」

俺の言葉にアリスはうつむいた。

「あなたは…そんな安易に考えていいのですか?国民の命がかかっているんですよ!?」
「国民と…アンタとアンタの親父さんだろ?」

アリスの憤怒の呼吸が止まった。

「…国家機関をなめるなよ。俺ァ悪党から弱い者を守るのを生業としているんだよ。俺がやるといったことは必ずやり遂げる。信頼してくれ、アリス・ルワンダァ・トエリア。俺達は正義の味方だ」

俺はそう言い切ると、力任せに壁を叩きはじめた。

「うぎゃあああああああああ大変だぁあああああああああああぁウィヤオ!!」
「リリ、リクヤさん!?」
「うぃぃぃぃぃぃぃい大変だぜぃぃぃウィヤオ!!」

すぐに紅白兵が扉を開けてきた。

「やかましいぞ人間め!なんだウィヤオって!?」

俺はその紅白兵の首を掴んだ。

―ドシャッ!

すぐに右ひざを曲げて野郎の顔にぶち込んでやった。

「えーと?」

護身用のサバイバルナイフを取り出し、首筋を切り裂いた。インクが噴き出る。

「ぎゃっ!ぎゃあっ!」
「…どれだ…これか?…これだ!」

首筋に埋め込まれていた。真っ黒なインク玉だ。俺はすぐにそれを右手でつぶす。

「ぎ、ぎゃああああ!!」

紅白兵は卒倒した。

「よぉし…」

インクまみれになった俺様は、紅白兵の死体の両脇に手を突っ込み、部屋の中に引っ張りいれる。ナイフ片手に解剖開始だ。

「さあ…頑張れよドレッド…」

―午後12時17分 地上―

「いきなり無線をつなげろって言われてもな…」

ドレッドは巨大無線機をいじっていた。サングラスは腰のポケットにしまっているすぐ横でレインは口笛を吹いていた。
無論、レッキ達に加勢するつもりでこの格好や髪型にしたというのにどこに行ったのかわからないからこうやってイライラしているのだ。

「お、おい!何だアレは!!」

国民達が騒ぎ出した。

「あん?」

ドレッドとレインが見上げると、

「うわあ!」
「なんじゃありゃ!」

上空200メートル近くで、巨大な球体型の戦艦が轟音を立てて移動をしていた。

「マジかよ、さっきの戦艦の倍の大きさじゃねえか…」

ドレッドは呆れ半分に声を洩らした。

「あそこにレッキがいるのか…」

レインは何か考え事をしていた。そんな二人は、ものすごい絶叫に驚かされる。

「わ、わああああ!なんだあれはあ!」
「トッ、トランプ戦団の戦艦じゃないか!トランプ戦団が関わっていたのか!!」
「おのれぇ!神聖な天の柱を脅かすとは!!」
「すぐに我々も対抗するぞ!みな武器を持てェ!!」
「オォ―――――――ッ!!」

あららー、またもパニック。ドレッドは頭を抱えた。
信者というものは一番厄介である。

「せめて静かにしてくれねえか?やれやれ、力づくで黙らせりゃいいのに…」
「そういうことならボクに任せて♪」

レインが両腕をポキポキと鳴らしながらそう言った。

「お前だけは勘弁してくれ」
「なんだい雑魚」
「ざ、雑魚いうな!あ、そうだ!防音シェルターを構築してくれよレイン!」
「やだね、雑魚の言うことは聞かない性分なのさ」

雑魚雑魚と…いくら強いからって言いたいこといってくれるじゃないのレインちゃん!

「アリス様は落ち込むだろーなー、お前の身勝手かつ乱暴な一面を見ちまったらなー」
「う。」

そう、司令官殿から聞いたのだ。レインとアリスがウフフだということを。

「わかったよ、出せばいいんだろ?まったく…“構築”!」

―ヴンッ!

レインは渋々と防音シェルターを構築した。

「サンキュー」

ドレッドはサングラスをかけて無線機をいじりだした。

「…ちぇっ」

―コンッ!

レインは仏頂面で小石を蹴り飛ばした。飛ばされた小石は目の前の瓦礫の山に飛んで行った。
ちょうど瓦礫の山の中心に大きな穴があり、小石はその中に吸い込まれるように入ってしまった。

―カツッ!

何かに当たった音がする。

「プニャ!?」

続いて小さな悲鳴。

「…ぅん?」

レインは瓦礫の中に何かを見つけた。

「…ねえ、雑魚!」

レインはドレッドに手招きをした。

「あん?」

ドレッドは無線機いじりを中断し、レインの横に立った。

「何だよ?言っとくが俺にはドレッド・ノートというイカス名前が―」
「瓦礫の中に誰かいるよ」

瓦礫を指さしながらレインはそう言った。

「何だと…!?」

ドレッドは目を凝らして瓦礫の中を覗いた。

「ニャッポイポイ、やあやあ人間諸君!元気でぷか?」

プヨン教授がスリッパみたいな機械を作っていた。

「…………アレは人じゃない、スライムという下等生物だ。殺していいぞレイン」
「あ、そうなんだ。四方絶命―」
「ギャアアア!ちょ、ちょっと待ったァ!!」

プヨン教授が瓦礫の山を這い上ってきた。

「待って、待ってちょうだいドレッドちゃん!」
「気安く名を呼ぶなァ!下賤な生物のくせにィィ!!」
「ねえ?撃っていいの?ねえ?」

―午後12時20分―

「ま、まあ、キミがあの一件(6章)を根に持っていることは…うん、よぉ――く、わかってまぷよぉ?あ、いや、むしろボクの方が根に持ってるかな?アハ♪…あ、今回は!そのことは!ね、一旦、置いときまぴょ!ね?今はぁ、そんなねぇ、ハハ、いざこざなんて起こしてる場合じゃな―ぉばぁ!なんだその拳銃!何故に向ける!?ちょ、な、や、やめて、ちょっ…勘弁して、撃たないで!あ、あの、あのね?前にレッキ君達のとこへ行ったんだけど!その時にレッキ君に!あの、頼まれたんでプヨ!」
「…何を頼まれたんだコラボケナスがァ!!」
「あはは、穏便に行きまぴょうよドレッド坊や♪ぎゃああ!!撃たないで!!嘘!今の嘘!まあ落ち着いて話を聞いてくだぴゃいってば!ね?コレ!コレを作ってたの!!」
「でかいスリッパじゃねェか。これがどうしたんだよ」
「ドレッドちゃん、それはただのでかいスリッパじゃないんでぷよ?その名も、“浮遊船ギガウィロー・マークⅡ”!」
「浮遊はさせんがウイロウはまあ普通?」
「なんだよそのアホみたいな聞き間違い。耳おかしいんじゃないのぁああああぁぁウソ、ウソウソォォ!ボクのこめかみに押し付けた拳銃をおろしてくれドレッド様!閣下!」
「ねえ?撃っていいの?ねえ?ボク我慢できないよ」
「キミも我慢してレインくん!!」

その後、ドレッドとレインを落ち着かせた教授はこの浮遊船について話し始めた。

「ニャッポイポイ、前までは一人しか乗せられなかったんでぷがね、今回の改造により二人乗りに改造することができまぴた!苦労したんでプヨ、たった一人ぶんの席を作るのにも部品がたくさん必要だったし、燃料も通常の倍は消費しなきゃならないし!」

困り顔でプヨン教授は肩をすくめた。

「へぇ~!こんなスリッパみたいなのがねえ~」

レインは感嘆の声を上げた。その機械の後方にはトロピカルラグーン本社のマークが描かれていた。

「ってことは、コレを使えばあの戦艦に突っ込むことができるかも…」
「おい…レイン、お前は空を飛べるだろーが」

ドレッドの問いにレインは真顔でこう答えた。「飛べない」と。

「…あ?」
「あの金髪のトランプ人間に撃たれてから、能力がイマイチ使えにくくなってるんだ。さっきの中和や防音シェルターも全身全霊を込めないと使えないんだよ」
「じゃ、じゃあどうやってレッキに加勢するつもりだったんだよ」
「いや、武器とか、武器とか、武器とかで♪」
「…。」

何、その笑顔。

「ねえねえ!あの無線機わが社の商品じゃありまぴぇんか!?何分解してんでぷよ!改造キットならいいお値段で売ってまプけど!」

教授が無線機に興味を示している。

「ちょうどいいや、無線機を国民達やレッキ達に伝えたいんだ。手伝ってくれよ」
「いいよー!改造は大好きでぷ♪」

数分後、ドレッドの手を借りることなく、無線機は改造された。

「さすがは開発者だな」

さすがのドレッドも笑みを浮かべた。

「にゃははは!」
「さあ、早く無線をつなげなよリクヤに怒られちゃうんだろ?」
「ん、わかってる」

ドレッドは無線機のスイッチを入れ、自分のケータイのコードを強引に無線機に結び付けた。


一方、レッキ達は…


―ガシャン…!!

「うおわ!」

何かが揺れた音がした。

「!?何の音です!?」
「何かが落ちた音みたいね…」
「んまあ、どうなってるのかしら、この要塞は…」

嫌な予感がした。

「警備室から出ましょう!」
「無理じゃな」

センネンが青ざめた顔で入口を見つめていた。ぶ厚そうな鋼鉄の扉が入口をふさいでいた。

「ギガ捕まったのか?!」

ロゼオは頭をかきむしった。

「情けないッスね、これでロゼオは“二度捕まった男の称号”を得やがったッス」
「メガやかましい!!」
「とにかく、これじゃあ身動きが取れないわ…」
「どうしよう、アリス様やリクヤさんはまだ外にいるんですの!これじゃあどうなるかわからないわ!!」

ミサが涙目で叫んだ。

「ふん…こんな扉で僕達を締め出す気ですか…ネシめ…!!」

―午後12時28分 戦艦フリーセル 上部監禁部屋―

『もしもし、つながりましたよ。いつでも放送可能です。』

「よくやった!」

期待した甲斐があったってもんだ。

『わかってますよ、これで他の支部とかに救援を呼ぶんスね?さすがは司令官!』

「違う、市民共の説得とお互いの情報の交換のためだ。とにかく繋げてくれ」

俺は周囲を何度も確認しながらそう伝えた。

「リクヤさん…」
「…はい?」
「私に…貸してください。」

アリスがゆっくりと歩み寄ってきた。

「国民達を助けるためです…」
「アンタなら説得力もあるか…余計なことを言わないでくれよ」

俺はアリスに無線を手渡した。

―午後12時39分 地上―

「みなさん…私はアリス・ルワンダァ・トエリアです」

突如、無線機から女性の声がした。

「アリスちゃん!!」

レインが声を上げた。武装する国民達は一斉に無線機の方を見た。

「アリス様…!?」

ドレッドは感心した。国民達は全員アリスの声に振り向いていたのだ。

「なんだ…?」

紅白人間もアリスの声に驚いて固まっていた。


「あなたがたは…我ら一族のために戦おうとしているのでしょう?…やめてください…これは、あなたがたが伝統を守るだの関係のないことなんです」

アリスの言葉を国民達は食い入るように聞いていた。ドレッドもレインもプヨン教授も感心していた。だが…。

「…降伏してください」
「…え?」



降伏してください。

私達は負けたのです。



「な、なんだとぉ!?」

ドレッドは素っ頓狂な声をあげた。

「どういうことだ?国家機関が負けたのかい?」
「…」

ドレッドとレインが混乱するなか、教授だけは押し黙っていた。

「今の声…作りものみたいな声でぷにゃ」

―上部監禁部屋―

「テメェ!」

リクヤはアリスの手からケータイを奪った。

「どういうつもりだ!?国家機関がまだ信用できねえか!?」
「信用、できてますよ」

顔をあげた。スペードがアリスのすぐ近くで笑っていた。

「どうなってやがる…」
「こういう…ことだ」

アリスの声色が変わった。クラブだ!あの人相の悪い男の顔だ!クラブがアリスに変身して国民や俺を騙していたんだ!!

「本物のアリス様は別の部屋で怯えていますよ…まさか、愚かな国民共もアリス様に騙されるとは思ってないでしょうに、ケタケタ!」
「テメェら!どこまで腐ってやがる!!」
「腐ってるのは貴様だ、人間めが!我らのボス、ネシ・ジョーカー様を捕らえられるとでも思ったか!?」

スペードは黒い顔を限界までゆがめ、大笑いしていた。

「お前の仲間の金髪も今頃は死んでるぜ、俺の力に踊らされたからな」

クラブはそう言った。

「金髪…!?レッキか!?」
「知るか、人間のくせに名前をつけやがって、人間Aでいいんだよ!クズが!ぎゃははははは!!」

リクヤは奥歯を噛みしめた。

「俺流俺式…」
「!?…何を―」


「漢腕掌!!」

リクヤは床を叩き壊した。床には大穴があき、そこからリクヤは飛び降りて行った。

「あっ!逃げやがった!」
「無論、逃がさん」

二人は笑みを浮かべると、リクヤの後を追い穴に飛び込んだ。


しっかしどうすっかな…とにかく、本物のアリスを見つけねえと話にならねえ。
落下中リクヤはそう思っていた。

―シュタッ!

タイミングよく着地し、全力で走りだした。マシンガンも拳銃も取り上げられた今、使える技は漢気溢れる漢腕掌のみだ。
レッキかバロンがやられた…!!アリスは偽物!捕まった連中はまだ消息不明!!クソっタレ!ドイツもコイツもふざけやがる!ど派手にベタじゃねえぜ!!


「みなさん…ご迷惑をおかけしました…」
「うぇえ!?」

ロゼオがいきなり壁に耳を押し付けた。

「ああ、アリスか!?」

アリス!?そんな馬鹿なと僕はロゼオの横に立って壁に耳を押し付けた。

「レッキ、この声は本物だよ、わかるもん」

ミサが真面目な顔つきでそう言った。

「…なさけないですよね…私は歌を歌って戦うことができるのに…今では脅迫されて何もできないんですよ…」
「…?どういうことッスか!?」

いつのまにか壁にはメンバー全員が耳を押し付けていた。

「脅迫されてるんですよね…父親や国民の命が…私の歌声にかかってるんだって…」

アリスは泣いていた。薄い壁の向こうで。

「アリス…あなたも私と同じように?」

ミソラは驚愕の表情を浮かべた。

「…イナバが…ネシが何て命令したと思います?」

アリスは泣きながらこう続けた。


「ストラ・バスタで世界を消滅させろって言ったんです!!」


第75章へ続く

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